心療内科や精神科の敷居をより低くしていく工夫は、これからも試行錯誤を繰り返しながら、施し続けていかなければならない課題と考えております。ほんの些細なきっかけから、当科の受診へと繋がり、生きる自信や喜びを再び取り戻されていかれる方も、きっと少なからずいらっしゃられるに違いない、と信じているからです。
ご来院される患者さんが少しでも穏やかな気持ちでお過ごしになられますように、院内を清潔に保つことだけでなく、照明やちょっとした小物にも、できる限りこだわるように心がけております。眺めているだけで、気持ちが「ほっ」と緩んでしまうようなものを、なるべく選ぶようにしております。
患者さんとスタッフとの信頼関係は極めて重要と考えており、時として、医師には直接言えないようなことでも、スタッフにはお話ししていただけるくらいの身近な存在になれたらと思っております。最近あった嬉しかったことや辛かったことなど、何でもお気軽にお話ししてください。それから、当院では、医師もスタッフも白衣を着用しておりません。白衣=病院=緊張する場所、というイメージを抱いてしまう方は結構多くいらっしゃられますから。